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蟲師第二巻 収録話紹介
◇蟲師(2)単行本データ
著者:漆原友紀
<出版社/著者からの内容紹介>
<裏表紙より>
◆「やまねむる」 【アフタヌーン・シーズン増刊第5号掲載】
山に、穴が開いていた。
偶然通りかかった山の異変を感じたギンコは、山中の里へと足を運んでみた。里に入ると、何やら
人が集まって談じ合っている様子。蟲師を名乗り山について聞こうとしてみれば、村人たちはにわかに
様子を変えた。
この山では時折奇妙な事が起きるので、山の「主」の意を汲みながら作業を行えるよう、
人々はムジカという蟲師に度々指示を仰いでいるのだという。ところが、そのムジカが山奥の庵から
姿を消し、いまだ戻らないのだそうだ。
村人にムジカ探しを頼まれたギンコ。彼はすぐにここが『光脈筋』であることに気付く。後を追ってきた
ムジカの弟子、コダマを連れギンコは里の蟲師の探索をはじめた。
人里離れた原の真ん中。そこにただひとつ佇む屋敷に、ギンコは訪れる。
狩房家別邸の地下には、蟲師間では有名な大きな書庫が在る。その書物は皆、蟲師らが蟲を屠った経験談が
綴られているのだ。この書庫が厳重に管理されているのは、何もそれだけではない。その昔突如現れた
『禁種の蟲』が文字列に封じられている故、限られた者にしか閲覧は許されぬのだ。
狩房淡幽は、先祖代々その身体に生き続ける蟲を、執筆する事で文字に封じる「筆記者」のその四代目である。
生来動かせぬ右足の、墨色の痣からは執筆の度に激痛が走った。そのうちに蟲師から伝え聞く蟲退治の
話までが、彼女の心の重荷となっていく。
淡幽が狩房文庫を求めてやってきた蟲師ギンコに出会ったのは、そんな頃だった――。
大潮の時にしか入れぬという孤島。今回の依頼はそこに住んでいたナギという少年からである。
その島の土地は貧しく、人々は『生き神』を心の支えにして暮らしているのだという。
人々は『生き神』に貢ぐことで、病が治ると信じていた。ところがナギの母親は治らずに亡くなり、
あまつさえ仲の良かったあこやという少女が、言葉を解さずろくに記憶を留めてもおれぬ『生き神』と
なってしまったのだという。あまり気乗りしないギンコだったが、ナギに頼まれ調査を開始する。
原因は、鼻腔に寄生する蟲であった。周囲の動物を調べギンコは治療法を見出すが、蟲から解放された
あこやの表情は晴れない。彼女の父親が蟲を悪用し『生き神』信仰を広めていることを
知り、ナギはこの島から出る事を提案するが・・・。
道中大雨に見舞われたギンコは、雨避けに寄ったひとつ木の下で大きな瓶(かめ)を持つ男に居合わせる。
その男は、虹を掴まえて入れる為にその瓶を背負って旅をしているのだといった。
男の父親は、彼が物心ついたころから、雨気を悟るなり虹を求めて家を飛び出すような奇癖があった。
それ故村の者には白い眼で見られたが、彼は幼い頃から父親の語る『虹』を信じ、今は病の床に伏す
父に再びその虹を見せてやりたいと探しに発ったのだという。
ギンコは男の話す虹が『虹蛇(こうだ)』という蟲である事に気付き、しばし男と行動を共にすると言いだす。
理由は簡短、虹蛇を見たいが為。
その家に蟲師ギンコが訪れたのは三月足らず前のこと。緑の班を身体に浮かべ衰弱した、その家の「長男」
を治して欲しいと頼まれ来た時だ。
その夫婦の息子は、生まれた時、人の姿を象ってはいなかったという。「それ」は産まれるすぐに床下
へと潜り、なりをひそめた。ところが約一年後、その縁の下で彼らの面影を持つ赤子が見つけられた。
半年経つと、同じように赤子が床下に現れた。そしてその半年後、更にその半年と滞ることなく続け様に。
母親のあきは、その子らを一様にワタヒコと名付け育てたが、長男が妙な症状で衰えいくので、蟲師を呼んだのである。
その子らの正体は「綿吐(わたはき)」という蟲。人の子を殺すが故、発見されれば早々に根絶やしにして
きた蟲だ。「分からんものまで皆殺し」をあまり良しとはしないギンコは、夫婦の意向もあり他の子らは
殺さず、連絡先だけを残し去っていった。
あれから数月。異変の報せは、どういう結果を招くのか――。
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