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蟲師第三巻 収録話紹介
◇蟲師(3)単行本データ
著者:漆原友紀
<出版社/著者からの内容紹介>
<裏表紙より>
◆「錆の鳴く聲」(さびのなくこえ) 【アフタヌーン・シーズン増刊第10号掲載】
仕事の依頼を受け、ある町にやってきたギンコ。そこの人々は十四年程前から、所見に変化はないものの
皮膚が硬くなり四肢の自由を奪われてしまう病にかかるようになったという。
町の者は、病が現れた同時期に生まれたしげという娘が原因といい憚らない。事実最も症状が重いのはその娘の
両親で、娘も幼い頃から誰とも口を利かないままであるらしい。しげを庇う物言いをする者といえば、
二年前の天災が理由で山向こうの漁村から出稼ぎにやってきたテツという少年ぐらいだった。
ギンコはしげの許をおとずれ、彼女の声そのものが「野錆(やさび)」という蟲を呼び寄せ、病の原因
となっていることを告げる。病が治せると聞き喜ぶしげ。しかし普通に暮らすにはその後町を出なくては
いけないという。そこで彼女はギンコに字を習い、優しくしてくれたテツに一言残そうと手紙を書く。
しかし、文が町の人間に読まれてしまい・・・。
海を渡る為ある漁村に通りすがったギンコは、浜辺で海ばかりを眺めている男を見つける。
男は二年半程前、その海で別れる事になってしまった嫁(かその遺品)を待っているのだと言った。
昔卸商をやっていた男は、店の娘を貰ったがそれが原因で嫉みをかい、商売の雲行きもあって些細な失策で首を切られ
故郷に戻る事になった。突然の失職と田舎帰りに嫁のみちひは不満を零すが、男はそんな彼女を突き放す。
渡しの船で後悔し始めた頃、突然、周囲は深い霧に包まれ湖に無数の海蛇が現れた。同時にみちひを乗せた
船が霧の方へと勝手に進み始める。蛇を恐れるあまりその船を捨てそびれた彼女は、そのまま深いの霧の中に
消えていってしまった。
およそ半年後、男の話に蟲の見当をつけたギンコは再びその漁村を訪れる。既にその村で新しい生活を
始めていた男だが、ギンコの話を聞き、再度霧が出た海を目指し小船を出そうとする――。
食べ物を求めて農村を訪れたギンコ、しかし今年は不作らしく断られてしまう。どうするか思案するうち、
ひと山向こうの村が唯一豊作である事を耳にする。
天災が起こる度やってくるそれを、その村の者は「別れ作」と呼んだ。豊作と引き換えに、その時最も弱い
命を先祖が連れて行くとされているからだ。
村人のサネという少年から詳細を聞いたギンコは、犠牲者に生える「端歯」が抜け落ちた後、祭主にしか
視えない事を知る。蟲師は、その祭主に会えないかと掛け合った。
蟲師間にも伝わる「ナラズの実」を引き合いに、ギンコは祭主から「別れ作」の真相を聞き出そうするが、
本人は口を割らない。確信を得たギンコは村人に豊作の仕掛けをばらし、土地を肥やす為田畑を焼き払う承諾を
得ようと決めるが・・・。
化野に呼ばれたギンコは、里の子が彼の収集品故に患っている事をきく。
子供たちは化野の蔵に忍び込んで遊んだその夜から寒いと言い出し、幾ら暖めても凍えるようにしているという。
どうやら、彼自慢の収集品のひとつである「蟲の化石でできた硯」に触れたことが原因のようだった。化石ときいて
いぶかしむ蟲師に、何とか助ける術を探して欲しいと頭を下げる化野。
蟲を特定する為、ギンコは一路硯の作り手の許に向かった。山中に住むたがねという女性は、己が生み出した硯を
持ってやってきた男に「ずっと探していた」と話し始めた。
その硯を使った者は皆、一月以内には亡くなっているのだという――。
その日、旅する物売りの母子が土砂崩れに巻き込まれた。命はあったものの怪我を負ったヨキ
という少年は、白い髪に緑い隻眼という風貌を持つ女性に助けられる。
彼女の名は、ぬいといった。ヨキはぬいから自分に視えているモノが「蟲」であることを教わる。
居の傍にある池には彼女のように片目で白化した魚が泳いでおり、ヨキの興味をひいた。
少年の怪我は良くなっていったが、身寄りの無いヨキはぬいの許を離れる事を嫌い、その口実をつくろうとする。
ぬいはかつて蟲師としてやっていたが、6年前、行方不明となった家族と友人を探す為山に入り、今に至るのだという。
ならば自分も共に彼らを探したいとヨキは願い出るが、彼女はそれに拒絶ばかりを示す。
旦明、彼女の様子をいぶかしんだヨキは池にいるという蟲を調べにいく。そこで彼は、白い魚たちが何故片目のもの
ばかりなのか、真実を知ってしまう。
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