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蟲師第五巻 収録話紹介
◇蟲師(5)単行本データ
著者:漆原友紀
<収録話>
<裏表紙より>
◆「沖つ宮」(おきつみや)【月刊アフタヌーン・2003年10月号掲載】
噂を頼りに、ひとつの島にやってきた蟲師ギンコ。ところが『生みなおし』の事を聞きつけたのだと知った島民からは中々
話は聞けず、調査は滞るばかり。
しかし沖合いの光を眺めているうち、漸く口をきいてくれる者に出会う。彼女は、己の母を「生みなおした」といった。
生きているうちに沈んだ者を、望月の晩、命の種へ変えて吐き出すという“竜宮の海淵”。吐き出された種を飲めば沈んだ命を「生みなおす」ことが出来るという。
ところが生みなおされた子供は成長するにつれ、生前の母の面差しや仕草により近づいてゆき・・・。
久方ぶりに街道に出たギンコは、通りで琵琶を片手に『蟲』の話をしている女性を見つける。
ただ話を聞こうとしただけが、半ば強引に宿に泊まる事にされてしまったギンコ。その瞼をずっと閉じたままの彼女は、
己の眼について蟲師に話して聞かせる。
彼女の名は周。生まれつき目に光の無い彼女の為に、ある日蟲師であった彼女の父は幻の蟲と呼ばれる『眼福(がんぷく)』を見た男の
目玉を持ち帰った。一度は逃げてしまった『眼福』だが、山中で通りかかった周にかの蟲は寄生する。
初めての光と、見えることの喜びを知った彼女。だがその眼はそのうち、ただ見えるだけに留まらなくなってしまった。
骨董屋に寄ったギンコに差し出された一枚の羽織。見事な山が描かれるその羽裏からは、時折煙のようなものが立ち上がるのだという。
布にしてはある重さと、僅かに感じ取れる蟲の気配。羽裏は、一昔前に名を馳せた天才絵師の作だという。
珍品収集家の医家にでも売りつけりゃいいと唆す骨董商に、
ギンコは値切るだけ値切り、その絵師の故郷を探しに出かける。
新種の蟲の発生を聞きつけ、その里に足を運んだギンコ。野萩という若い女性蟲師が守るその里は、大量発生した草のような姿の
蟲にその生活を脅かされつつあった。
蟲師の間でも研究で著名な野萩。しかし彼女は、もはやあの草を野放しにするのは危険と、焼き払う事を決めてしまっていた。
話を聞かせてもらえないかと掛け合うギンコ。冷静さを保つように諭す同業者に、それでも野萩の決意は変わらない。
元は溶岩石から生えた一本の草の蟲だ。考えを改めるよう説得を試みるが逆効果だったようで、小さな庵に放り込まれてしまうギンコだが・・・。
穏やかなそよ風に、花の香りが漂う麗らかな春。花びらの散る水面を分けて揺れる渡しの船。ギンコは、その渡しの少年に
呼び止められ、相談に乗ることになる。
そのカジという少年の母さよは、一昨年前の春を境に、ひどく物忘れをするようになってしまったという。好物のこと、普段会わない
親類のことをはじめ、それは物忘れというより記憶喪失の域に達していた。
忘れる事項の規則性を見出そうとするギンコ。夜眠れない彼女が機織をしながら、出稼ぎに出ている夫の事を繰り返し思い出している
事を聞き、一つの事に気が付く。
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