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蟲師第六巻 収録話紹介
◇蟲師(6)単行本データ
著者:漆原友紀
<収録話>
<裏表紙より>
◆「天辺の糸」(てんぺんのいと)【月刊アフタヌーン・2004年8月号掲載】
蒼天より垂れる白い糸、それを掴んだ娘は虚空に消えた。
山越えの途中ギンコは、樹の頂上に座り込む、記憶を失った娘を拾う。吹というその娘はギンコの協力で我を取り戻し勤めていた村へと帰るが、
怪異に出会った事で蟲の領域に踏み込んでしまっていた。娘の伴侶となる征二郎に対し、吹を人に留める為には人でありたいと
思わさせる事だ、とギンコは助言するが・・・。
雨の浜辺を歩くギンコは、何ひとつ飛ばない海に鳥の鳴き声を聞く。
海辺で貝を拾ったミナは、町の少女に教りそこから奏でられる潮の調べを聴く。
ところがある日、『ヤドカリガイ』という蟲が避難する貝を拾ってしまい声を失ってしまう。
通りすがった蟲師のギンコ。彼は『ヤドカリガイ』の姿を見、この辺りに凶兆がでている事を漁村の者たちに警告する。
どんな天災であれ常に備えはできているという網元だが、養殖が軌道に乗り始めた漁村が見舞われた災害は大潮でも嵐でもなく・・・。
夜半の山中に漂う、光酒のような匂い。ギンコはその先で、異様な殺気を放つ人影に出くわす。――足がすくみ、動けない。だが相手は
ギンコが人間である事を知ると、早々に去っていった。
翌朝、山を抜けた先の村で食べ物を手に入れようと小さな市に寄る。他は干し肉すらおいていない中、ひとりの少年(卯介)
だけは肉を売っていた。だが、如何せん臭う。
新鮮なものがほしいと言うと、家に案内されるが、そこでギンコが出会ったのは
『腐酒』に犯された身体で狩りをする、辰という男だった。
「雪蟲」類の研究に雪降る山里へとやって来たギンコは、旅籠の娘・妙から話を聞き、トキという少年を訪ねる。
『常雪蟲』という蟲に憑かれた事から寒さを感じなくなり、暖の一切を受け付けなくなった少年の身体。しかし感覚は惑っていても
身体の受ける損傷はごまかすことはできないので、ギンコは少年に痛くとも己暖めるよう促す。
少年が治療を拒むのには、理由があった。冬の湖、ほんの一時目を離した隙の事故により喪った、妹サチ。
その死を受け入れられず、トキは記憶と心を凍てつかせてしまっていた。
名杜氏であった父を目指し、蔵人として精進を続ける禄助。
いまや病に臥せがちの父が、息子に語って聞かせた『光る酒』。試行錯誤を続け、彼は遂にそれを造ることに成功した。
徳利を片手に山向こうの故郷に戻る道中、禄助はしきりに足にまとわり付く感覚をふりきれずにいた。
そのうち、ほんの少し飲んだ酒の作用か、赤黒い毛のようなモノが視える様になる。
徳利に纏わり付き、酒を奪うように持っていこうとする「それ」。慌てて後を追った禄助は、森の中で開かれている奇妙な人々の宴に
混ざりこんでしまう。
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